Hibernation Lab

家でオーリーして遊べるスノーボードゲームを作ってみた

板の上でオーリーすると、画面のライダーもジャンプする。そんな遊び方を、自作のモーショントラッカーとスノーボードゲーム「ALPINE」で形にしてみました。

Hibernation Labで開発している、板の動きで操作するゲームです。いまはSYCK TRIXのボードにトラッカーを取り付け、体重移動でターンしたり、オーリーで障害物を越えたりして遊んでいます。

基板のアップ、ケース、取り付ける様子、実際のプレイを、2分1秒の「作ってみた」動画にまとめました。まずは、板とゲームがどうつながるのかをご覧ください。

基板・ケース・取り付けと、実際のプレイを紹介する2分1秒の「作ってみた」動画。

板の動きを、そのままゲームの操作に

作りたいのは、自分が乗っている板の動きで遊べるゲームです。板を左右に傾けると、雪山のコースを滑るライダーが曲がる。実際にオーリーすると、ゲームの中でも跳ぶ。足元の動きが画面の滑りにつながります。

コースには、旗の間を通るゲートと、オーリーで飛び越えるジャンプバーを置きました。ターンとジャンプをつなぎながら、45秒の滑走で自分なりの一本を目指します。

ケースの中には、こんな基板が入っています

板に付けている黒いケースの中には、自作のモーショントラッカーの基板が入っています。加速度センサーなどで板の傾きや動きを読み取り、そのデータをターンやオーリーの検知に使っています。

手に持った自作モーショントラッカーの基板。中央の無線モジュールや右側のSDカードスロットが見える。
ケースに入れて使う、自作モーショントラッカーの基板。

基板をケースに収めることで、板に固定して使える形にしました。ケースには電源スイッチと、距離センサーの小さな窓も付けています。動画では、基板とケースの両方を近くから映しています。

いまはSYCK TRIXのボードに取り付けています

現在の試作では、市販のSYCK TRIXのボードを使っています。トラッカーのケースを板に当て、ベルトで固定します。板と一緒にセンサーが動くようにするのが、取り付けのポイントです。

SYCK TRIXの板の裏面。クッションの間に黒いモーショントラッカーのケースをベルトで固定している。
いまは市販のSYCK TRIXのボードに、ケースをベルトで固定して遊んでいます。

最初に板の水平とノーズの方向を合わせておくと、どちらへ傾けたか、どんな動きをしたかをゲームの操作に対応させられます。水平・ノーズ方向・高さの床基準は基板へ保存でき、同じ取り付け方で使うときは、電源を入れ直しても読み戻せます。

難しかったのは、オーリーの「高さ」

板が動いたことを検知するだけでなく、オーリーでどれくらい上がったかも知りたくなりました。ただ、遊んでいる間の高さを、加速度センサーだけで安定して求めるのは難しかったところです。

そこで、床までの距離を測るセンサーを別に追加しました。センサーの窓を床へ向け、床に置いたときの基準から距離がどれくらい変わったかを使います。板が傾いたときの補正も入れて、ゲーム画面に「高さの目安」を表示できるようにしました。

黒いケースの測距窓から見える青い距離センサー。近くに電源スイッチが付いている。
高さの目安を知るために追加した距離センサー。取り付けたときに窓が床を向くようにしています。

この数値は、センサーを取り付けた位置がどれくらい上がったかの参考値です。板全体の最低地上高や、身体が跳び上がった高さを示すものではありません。ゲームの中のジャンプ高さも、遊びやすくするための動きとして別に調整しています。

合図に合わせて、ジャンプバーを越える

ジャンプバーが近づくと、画面にオーリーの合図が出ます。そのタイミングに合わせて実際の板で跳ぶと、ゲームのライダーもジャンプします。

合図に合ったオーリーには、バーを越えやすくする高さのサポートを入れています。小さめのオーリーでも、タイミングが合えばクリアを狙える仕組みです。動きに合わせて気持ちよく遊べるように調整しています。

ゲート通過やジャンプ、転倒には効果音も付けました。自分の動きがうまく伝わったかを、画面と音の両方で感じられるようにしています。

PCやAndroidタブレットで遊べます

現在のデモは、PCやAndroidタブレットをトラッカーのWi-Fiへ接続し、Chromeでゲーム画面を開く構成です。Windows PCとAndroidタブレットで、ターンとジャンプの動作を確認しています。

レギュラー・グーフィーのスタンス選択や、全画面表示にも対応しています。遊びながらオーリーの回数やバーのクリア数、高さの目安を見ることができます。

ゲームには、高さの自己ベストを残す機能も加えました。こちらは同じブラウザ・同じ接続先で使うと、次回も表示されます。水平やノーズ方向の設定を基板に保存する仕組みとは、保存先が別です。

一緒に試してくれる方を募集しています

ALPINEは、いまも開発中のデモです。板の動きと画面の反応が合って感じられるか。オーリーの合図はわかりやすいか。繰り返し遊びたくなるか。実際に使った感想をもとに、操作感を改善していきたいと考えています。

「自分の板の動きでゲームを操作してみたい」「このモーショントラッカーを試してみたい」という方は、Hibernation Labのベータ募集フォームからお知らせください。

フォームの「希望するデバイス」で「Board Motion」を選択してください。「使ってみたい理由・気になっていること」欄に「スノーボードゲーム希望」と添えていただけると、どの体験に興味があるか伝わりやすくなります(任意)。

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